老人ホームの種類
老人ホームと一般的に呼ばれている施設には、じつにさまざまな種類があります。
◆介護老人保険施設(介護保険施設)
病状安定期にあり、入院治療をする必要はないが、リハビリテーションや看護・介護を必要とする要介護者が利用できる施設。
病院に入院後、継続的な医療行為とリハビリが必要となった際に、また、長期の在宅介護の中でショートスティ先として利用できます。
病院を退院後、介護老人保健施設を転々とされる方が少なくなく、症状も悪化していく場合が多いようです。
そのような場合には、落ち着いて入居できる場所の確保として、低額な民間老人ホームや介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)を検討した方がよいでしょう。
利用金額の相場は、月額11〜18万円位で、入居金はなしです。
◆グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
認知(痴呆)症のある高齢者が、ケアスタッフや他の入居者との共同生活をすることにより、症状の軽減をはかることを目的とした施設。
認知症を発症しているが、身体介護はそこまで必要でないという状態の時に、グループホームのケアは認知症の症状維持に有効です。
入居後、重度の身体介護が必要になった際に退居を迫られることも少なくありませんので、事前に退居条件など確認しておくことが必要不可欠です。
利用金額の相場は、月額15〜20万円位で、入居金は0〜数百万円の幅であります。
◆ケアハウス(軽費老人ホーム)
自立した高齢者の方を対象としたホームで、比較的低価格で入居できます。
今はまだ元気だが、一人で自宅で生活するのは不安な方、子供との同居が難しい方、子供に迷惑をかけたくない方などが利用できる施設です。
自立されている方が対象となるため、介護が必要となると退居する必要がありますが、退去条件が施設によって異なるので事前に確認が必要です。
施設数が少ないので、ケアハウスを希望される方は、早めに探すことをおすすめします。
利用金額の相場は、月額10〜20万円位で、入居金は0〜数百万円の幅であります。
◆高齢者住宅
「高齢者住宅」と一口に言っても、用途や目的、入居者の要介護度、サービス内容、滞在期間等に応じて様々な種類があります。
一般的には、主に民間企業が運営している高齢者向けに建物の構造がバリアフリーなどに対応した集合住宅をいい、軽度の介護が必要な方向けの施設です。
具体的には、高齢者マンション、シニア向け住宅(シルバーハウジング・シルバーマンション)、公社と連携した高齢者向け優良賃貸住宅、等々があります。
介護サービスは、併設されている訪問介護サービス事業所から提供される場合がほとんどです。
高齢者住宅を探す前に、まずはしっかりと、受けたいサービス内容やその施設の平均介護度、料金等を検討しておくことをおすすめします。
利用金額の相場は、月額15〜25万円位で、入居金は、敷金・礼金程度です。
◆介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
年金の収入程度の利用料金で重度介護サービスが受けられる施設です。
また、ショートステイ枠を持っている施設もあり、在宅介護の休養のためになど定期的なステイ先としても利用できます。
建設する際に国・自治体の補助金が出ているため、入居費用が安価に設定されている分、入居待機者が数多く存在しており、入居申請してから数年の待機期間が必要です。
ほとんどの施設が相部屋なので、個室を希望の際は個室型の特養や民間の有料老人ホームへの入居を検討することをお勧めします。
利用金額の相場は、月額6〜15万円位(所得によって変動)で、入居金は、なしです。
◆特定施設入所者生活介護(有料老人ホーム)
民間企業が運営している施設で、入居時に支払う入居金の価格は二極化してきており、数千万円のホームと500万円前後のホームが多くなっています。
入居対象者は、65歳以上で要介護認定を受けている方や60歳以上で自立生活を送れる方など、ホームによって異なります。
元気なうちから終の棲家として、特別養護老人ホーム入居までの待機施設として、ショートステイ先としても利用できます。
入居時に高額な金額を支払う分、かなり慎重に選ぶことが大切です。
利用金額の相場は、月額15〜30万円、入居金は0〜数千万円の幅まであります。
◆療養型病床群
24時間吸引が必要だったり、人工呼吸器を常時着用しているなど、病院での長期療養が必要な方が対象です。
病院の一区画に設置されていることが多く、医療サービスと共に介護・生活支援サービスが提供されています(2012年度までに全廃)。
利用金額の相場は、月額25〜35万円位で、入居金は、なしです。
いずれにしましても、介護の業界はまだまだ発展途上の状態で、老人ホームの分類にもあいまいな部分があり、分かりにくい状況です。
利用する際には、各施設に問い合わせてよく調べることが大切です。